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株式会社ステラ・メディックスが医療や健康、食品、美容、アニマルヘルスの論文情報を収集します

医療機器

医療機器

 医療機器の病気の診断や治療、予防に与える影響は大きくなっています。画像診断機器や治療用のロボット、放射線治療機器のほか、人工臓器、バイオエンジニアリング、再生医療、通信技術から、より身近な医療機器まで幅広い製品が世に送り出されています。研究を収集し、要約を記事としてアップデートしてまいります。

難聴に対応した新しいデバイス、ACS Nano 誌で報告

電池を使わずに難聴を治療できる導電性の膜が開発された。このデバイスは耳の中に埋め込まれると、外部電力を必要とせずに音波を一致する電気信号に変換することができる 。 中国研究グループが米国化学会発行のACS Nano誌で報告した。 難聴治療デバイスのた…

あなたを診る医師ロボット、米国研究グループがモバイルロボットは受け入れられるかを分析

新型コロナウイルス感染症対策でソーシャルディスタンスが求められている現代社会において、患者評価のための非接触型のモバイルロボットシステムの使用は患者側から受け入れられていることが調査の結果、明らかになった。 米国マサチューセッツ工科大学(MI…

適応外医薬品プロモーションに起因する医師の誤解を解決するためのエビデンスコンテクスト提供を検証した無作為化研究(2019年)

適応外医薬品プロモーションに起因する医師の誤解を解決するためのエビデンスコンテクスト提供を検証した無作為化研究が報告されている。裁判所の判決によって、米国食品医薬品局(FDA)の規則が未承認用途の処方薬の販売促進を制限していることに疑問を投げ…

医療従事者の処方決定に影響を与える要因の調査

医療従事者の処方決定に影響を与える要因の調査が報告されている。医薬品のプロモーションへの露出と注意、製薬業界との接触は処方薬の決定における製薬業界の影響力の増加の報告と有意に関連。専門医は、ほかの医療従事者よりも適応外処方を行い、製薬業界…

赤ちゃんはいかに母乳を飲むのか、乳児の授乳メカニズムをロボットで再現する研究

赤ちゃんはいかに母乳を飲むのか、乳児の授乳メカニズムをロボットで再現する研究が報告されている。 母乳育児の困難は、乳児の口腔構造や運動異常、あるいは母体の問題など、様々な問題から生じると指摘。 「乳児が母乳を抽出するために母親の乳房にかかる…

MRIガイドを伴う神経アブレーションに対応する統合型ロボットシステムの新しい開発研究

MRIガイドを伴う神経アブレーションに対応する統合型ロボットシステムの新しい開発研究が報告されている。 脳腫瘍の治療は、健康な組織を傷つけないように進める必要がある。MRIガイドを伴うニードル治療超音波(NBTU)による脳腫瘍のアブレーションはそうし…

皮膚がん検出のための「ミリ波SIW(誘電体基板集積導波管)プローブ」についての研究

皮膚がん検出のための「ミリ波SIW(誘電体基板集積導波管)プローブ」についての研究が報告されている。 SIW(誘電体基板集積導波管)の技術を用いて、皮膚に直接接触させて皮膚腫瘍を検出可能の低コスト、製作の容易なプローブとして開発。動作周波数は40ギ…

脳卒中サバイバーの手の動作をトレーニングするロボット開発(2019年)

脳卒中サバイバーの手の動作をトレーニングするロボット開発が報告されている。 筋電位をトリガーとして、電気的にロボットを稼働させて上肢を懸垂できるようにするもの。日常生活動作を想定した運動プログラムに従って、脳卒中急性期の患者を対象として運動…

小型の脳デバイスにより筋萎縮性側索硬化症(ALS)の重度麻痺患者の身体機能を回復させる可能性を示す研究

小型の脳デバイスにより筋萎縮性側索硬化症(ALS)の重度麻痺患者の生活を大きく変える可能性が報告されている。 運動ニューロン疾患により重度の麻痺を持つ2人の患者に移植された装置「ステントロード(Stentrode)」を脳に移植することで、オンラインバン…

若年者の膝関節置換術患者は60歳以上よりも再手術を必要とする可能性が高いとする研究

若年者の膝関節置換術患者は60歳以上よりも再手術を必要とする可能性が高いとする研究が報告されている。 膝関節全置換術(TKA)としても知られる膝関節置換術は、65歳以下の患者の間で増加。ある研究では、2030年までにこの年齢層でのTKAと再置換手術が183…

「EasyDrill パーフォレーターの使用中止の推奨」、日本脳神経外科学会が報告

「EasyDrill パーフォレーターの使用中止の推奨」、日本脳神経外科学会が2020年10月12日に報告している。 「日本メドトロニック株式会社が製造販売するEasyDrill パーフォレーターが、自動リリース機構が作動しなかったために、頭蓋骨を貫通し、脳に穿通損傷…

検査関連の規制に存在する日米差から、日本の検査規制のこれからを考察

検査関連の規制に存在する日米差から、日本の検査規制のこれからを考察。 検査関連の規制は日本と米国で全く異なるところに課題がある。日本では原則として体外診断用医薬品(IVD)として承認を受ける必要があるが、米国では臨床検査室開発検査(LDT)と呼ば…

検査室開発の検査に対する規制についての総説(2019年)

検査室開発の検査に対する規制についての総説(2019年)。 米国での「先端体外臨床検査(IVCT)開発の正確性立証法(VALID)」議論草案を臨床検査室の観点から論じている。施行されれば、体外診断用医薬品(IVD)の規制を大きく変え、体外診断用医薬品と検査…

1988年の臨床検査室改善修正法が適用されない現場即時検査としてのインフルエンザA、BとRSウイルスの検出についての総説、分子検査へのパラダイムシフトについて

1988年の臨床検査室改善修正法が適用されない現場即時検査としてのインフルエンザA、BとRSウイルスの検出についての総説、分子検査へのパラダイムシフトについて。 研究グループは検査の進歩について、ウイルス培養から抗原検査、核酸検査へと進歩した経緯を…

1988年の臨床検査室改善修正法(CLIA法)の総説と分析、法令遵守計画と実施方針について(2005年)

1988年の臨床検査室改善修正法(CLIA法)の総説と分析、法令遵守計画と実施方針について(2005年)。 1988年に、臨床検査室改善修正法が可決され、1967年の臨床検査室改善法の適用範囲が拡充された。臨床検査室で行われる検査の質的な標準などを規定すること…

皮膚科医によるメラノーマ判定において、ダーモスコピー画像の分類にAI(人工知能)補助を加える効果をオンライン調査に基づき検証

皮膚科医によるメラノーマ判定において、ダーモスコピー画像の分類にAI(人工知能)補助を加える効果をオンライン調査に基づき検証。 認定皮膚科医12人が100のメラノーマとほくろを含む1200の画像を分類。経験に基づいた判定とAIによる補助を受けた判定を行…

流量調節可能、再利用可能、電気を使わず安価なシリンジ注入ポンプの開発についての報告

流量調節可能、再利用可能、電気を使わず安価なシリンジ注入ポンプの開発についての報告。 経済的な新興国で、電気の利用に制限がある場所でも使えるように想定したもの。知的財産を要さずに、使い捨てでコストを削減可能。30mLのシリンジを使うと1時間0.5~…

臨床現場で利用する成人男性の割礼のためのデバイス開発についての報告

臨床現場で利用する成人男性の割礼のためのデバイス開発についての報告。 サハラ以南の地域においてヒト免疫不全ウイルス(HIV)の感染予防に効果を示す割礼。課題はそれを実施できる人数を増やすこと。実施する施術者の訓練が進まないこと。より費用対効果…

チタン微小ディッシュを使った赤外線パルス光活性化による細胞内輸送技術の開発

チタン微小ディッシュを使った赤外線パルス光活性化による細胞内輸送技術の開発。 研究グループは、赤外線パルス光で発生させた微小な泡により、細胞の膜に微小な穴を一時的に作り、ここから核酸などを細胞内輸送する方法を構築した。 半径3μm(μは100万分の…

創傷治癒における光生物学的調節(PBM)と金ナノ粒子結合ヒアルロン酸(GNP-HA)の関連性についての研究

創傷治癒における光生物学的調節(PBM)と金ナノ粒子結合ヒアルロン酸(GNP-HA)の関連性についての研究。 光生物学的調節と金ナノ粒子結合ヒアルロン酸によって創傷が生じた後の炎症反応や治癒の進捗に変化があるのかを検証。光生物学的調節、ヒアルロン酸…

AI(人工知能)による乳がんの検出アルゴリズムは平均的な放射線医師並みの能力を示したと示す研究

AI(人工知能)による乳がんの検出アルゴリズムは平均的な放射線医師並みの能力を示したと示す研究。 8805人の女性を対象として乳がんを検出するAIのアルゴリズムによるマンモグラフィ画像の診断支援を試験したところ、3種類のうちの1種類は最初の読影者であ…

新型コロナウイルスの迅速、ポイントオブケアとしての抗原検査および分子検査のシステマティックレビュー

迅速、ポイントオブケアとしての抗原、分子ベースの新型コロナウイルス検査法についてのシステマティックレビュー。8種類の検査(4種類は抗原検査、4種類は分子検査)、1種類の施設内検査についての研究データを分析している。 抗原検査 ・Liming Bio‐Produc…

デング熱、ジカ熱、チクングニア熱の診断を支援するモバイルアプリ

デング熱、ジカ熱、チクングニア熱の診断を支援するモバイルアプリ。節足動物媒介感染症の代表的な疾患であるそれぞれの感染症を症状から識別するアンドロイドアプリを開発。32のそれぞれの疾患を含む96の検査をした結果、的中率は96.88%。研修医は72.92%…

心不全の日常管理を可能とする「カルジオMEMSシステム」で実現する遠隔モニタリング

心不全の日常管理を可能とする「カルジオMEMSシステム」で実現する遠隔モニタリング。 心不全のモニタリングと再入院は課題で、遠隔での心不全のモニタリングにより代償不全の現れを早期につかむことで再入院を防ぐことができると考えられている。カルジオME…

1型糖尿病向け「ハイブリッド閉鎖系インスリンポンプ」の総説

1型糖尿病向けのハイブリッド型閉鎖系インスリン自動注入システムの総説。 1型糖尿病は、長期にわたってインスリンの注射を自分でしなければならない血糖値の管理を要する病気。ほとんどの人が目標の血糖値に収められていない。そこでアルゴリズムにより自動…

目の動きをモニターできるアイマスクを開発

目の動きをモニターできるアイマスクを開発。ゲルを使った電極を中に入れており、洗濯と再利用を可能としたもので、肌を刺激しないのが特徴。8時間継続使用が可能。睡眠や心理学的な研究などのほか、バーチャルリアリティーにも応用可能。 2020年8月米国研究…

損傷部位をその場で修復するバイオプリンティング

損傷部位をその場で修復するバイオプリンティング。 内視鏡にも搭載可能な超小型のバイオプリンティングのプラットフォームを開発。人体の内部に入れて、バイオプリンティングによる処理を行おうとしている。電気的、機械的なシステム開発が必要になる。 胃…

磁力でナビゲーション可能なマイクロロボットを検証

磁力でナビゲーション可能なマイクロロボットを検証したという論文。光干渉断層撮影による画像によりフィードバックを得ながら、電磁勾配の中でマイクロロボットを操作可能とする。マウスの体内で装置を実験し、磁力によって操作可能であると確認。 2020年香…

次世代リードレス心臓ペースメーカーに適用されるセキュリティー対策の進化

次世代リードレス心臓ペースメーカーに適用されるセキュリティー対策の進化。次世代の植え込み型医療機器は情報通信技術の適用も進むが、その中で、通信が気密性を持って行われることが重要になる。その手法として、暗号を使うのではなく、物理層セキュリテ…