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株式会社ステラ・メディックスが医療や健康、食品、美容、アニマルヘルスの論文情報を収集します

獣医学

カシミヤ山羊の産仔数と関連する一塩基多型(SNP)GDF9遺伝子のQ320P、V397I

カシミヤ山羊の産仔数と関連する一塩基多型(SNP)GDF9遺伝子のQ320P、V397Iを特定。1511頭のカシミア山羊を対象として成長分化因子9(GDF9)の2つのタンパク質の置き換えが、産仔数に関連するかを検証。Q320Pが特に関連し、2つのSNPは相互作用があり、特定…

アフリカ豚熱対策に猟師の協力を得るためのエストニアでの実践

アフリカ豚熱対策に猟師の協力を得るためのエストニアでの実践。エストニアにはアフリカ豚熱が2014年に野生イノシシから同定されて、2016年広範囲は国全体に広がった。感染症のコントロールのために猟師の協力を得るための実践について報告している。 結論と…

豚生殖器・呼吸器症候群(PRRS)ウイルス2型を検出および識別するビーズを使った診断法の開発

豚生殖器・呼吸器症候群(PRRS)ウイルス2型を検出および識別するビーズを使った診断法の開発。 PRRSウイルスは米国の養豚業に多大な影響を与えるウイルス。遺伝子変異が頻繁であるため、系統を識別可能な診断法の開発が難しく、ワクチン株の4系統の識別を可…

猫の伝染性腹膜炎の診断と治療についてのアップデート(2014年)

猫の伝染性腹膜炎の診断と治療についてのアップデート(2014年)。1963年から2009年の文献に基づく総説。研究は進展するものの、猫の伝染性腹膜炎の確定診断には依然として課題があるという観点から、診断につながる検査について検討し、感度や特異度を含め…

国際コンパニオンアニマル感染症学会(ISCAID)が犬と猫の細菌性尿路感染症を対象とした診断、管理ガイドラインを報告(2019年)

国際コンパニオンアニマル感染症学会(ISCAID)が犬と猫の細菌性尿路感染症を対象とした診断、管理ガイドラインを報告(2019年)。2011年のガイドラインの改訂。散発性膀胱炎、再発細菌性膀胱炎、腎盂腎炎、細菌性前立腺炎、無症状細菌尿について収載してい…

牛の乳房炎を検出するための診断ツールとしてマイクロRNAは活用可能か

牛の乳房炎を検出するための診断ツールとしてマイクロRNAは活用可能か。 乳牛の健康にとって重要な乳房炎。マイクロRNAは血液や乳汁に存在しており、乳房炎の検出に役立てられる可能性がある。 既に判明している症状を伴う乳房炎、無症状乳房炎、健康牛と乳…

「ワンメディシン」から「ワンヘルス」へと人や動物の健康の捉え方は変化し、「健康やウェルビーイング」を重視する考え方がさらに進化(2011年)

「ワンメディシン」から「ワンヘルス」へと人や動物の健康の捉え方は変化し、「健康やウェルビーイング」を重視する考え方がさらに進化。2011年の総説より。 グローバル化に伴って、人、ペット、家畜、野生動物、社会的および生態学的な環境が複雑に絡み合う…

犬の副腎機能検査の各検査項目は副腎皮質機能亢進症の診断に貢献するか

犬の副腎機能検査の各検査項目は副腎皮質機能亢進症の診断に貢献するか。 副腎機能を調べる検査値から犬の副腎皮質機能亢進症、下垂体依存性副腎皮質機能亢進症(クッシング病)、機能的副腎皮質腫瘍を予測できるのか検討した。 検査値は次の各検査項目、そ…

中国の豚でのクリプトスポリジウムの有病率についての報告

中国の豚でのクリプトスポリジウムの有病率についての報告。システマティックレビューおよびメタアナリシスにより分析をした。クリプトスポリジウムは豚ばかりではなく、人を含めた幅広い宿主を持つ寄生虫の一つ。世界でクリプトスポリジウムの感染について…

新型コロナウイルスは、幅広い脊椎動物を宿主とする可能性があると指摘する論文

新型コロナウイルスは、幅広い脊椎動物を宿主とする可能性があると指摘する論文。ウイルス感染の入り口となるACE2タンパク質の構造を解析。252の哺乳類、72の鳥類、65の魚類、17のは虫類、4の両生類を対象に調べたところ、霊長類が総じて高いほか、シカ、ク…

BCGに使われる牛結核菌と新型コロナウイルスに共通のエピトープを確認

BCGに使われる牛結核菌と新型コロナウイルスに共通のエピトープを確認。 BCG接種により非特異的な免疫が強化され新型コロナウイルスの感染を防ぐ可能性が指摘されている。研究グループは、牛結核菌と新型コロナウイルスのカプシドタンパク質と共通点を検証。…

犬の恐怖症や騒音過敏症の背景にある環境要因は何か

犬の恐怖症や騒音過敏症の背景にある環境要因は何か。 騒音や高所などの非社会的な恐怖と関連する環境因子について分析。1万3700匹の犬の飼い主を対象としたオンライン調査を実施。分析対象は、花火に恐怖を覚える9613匹、雷に恐怖を覚える9513匹、新しい状…

新型コロナウイルス感染症にかかった飼い主のペットを調べたところ無症状の1匹の猫が検査陽性

新型コロナウイルス感染症にかかった飼い主のペットを調べたところ無症状の1匹の猫が検査陽性。2020年4~5月にかけて新型コロナウイルス感染症となった人を対象としてペットのウイルス保有を咽喉頭スワブからRT-qPCRで調査した。23匹のうち、1匹の猫は無症状…

ブラジルに棲息するヤマアラシに見られた新種のヘモプラズマ

ブラジルに棲息するヤマアラシに見られた新種のヘモプラズマ。ブラジルで一般的なヤマアラシの一種である「オレンジスパインヘアリードワーフポーキュパイン」。道路で事故死する動物として都市部の近くでも一般的で、人や犬に棘が刺さることもある。ダニに…

牛のブルセラ病の弱毒生ワクチンの接触による獣医師のブルセラ病ウイルス暴露についての報告

牛のブルセラ病の弱毒生ワクチンの接触による獣医師のブルセラ病ウイルス暴露についての報告。 ブラジルのミナスジェライス州で牛のブルセラ病の管理に従事している獣医師を対象として、S19とRB51の株に誤ってさらされるケースがあるのかを調査。結果として…

猫ヘルペスウイルスウイルス1型感染症の予防や治療にリジンの補給は効果がない

猫ヘルペスウイルスウイルス1型感染症の予防や治療にリジンの補給は効果がないとシステマティックレビューにより確認。猫ではリジンの補給が行われている。猫のヘルペスウイルスウイルス1型とリジンの関係を調べた7研究、人のヘルペスウイルスウイルス1型と…

ニューカッスル病のワクチンに課題が残されているのはなぜか

ニューカッスル病のワクチンに課題が残されているのはなぜか。ニューカッスル病は、パラミクソウイルス科のニューカッスル病ウイルスによる鳥の病気。神経、消化器、呼吸器、生殖器に病原性を示し、予防のためにバイオセキュリティとワクチンが重要になって…

20種類の動物が持つACE2タンパク質に対して新型コロナウイルスが結合できるかを調べたところ、感染できる動物の範囲が狭い可能性が明らかに

20種類の動物が持つACE2タンパク質に対して新型コロナウイルスが結合できるかを調べたところ、新型コロナウイルスが感染できる動物の範囲は同類のコロナウイルスよりも狭い可能性があると分かった。 新型コロナウイルスや2003年に香港で流行したSARSはいずれ…

中国で新型の仮性狂犬病ウイルスが種をまたいで感染広がる

中国で新型の仮性狂犬病ウイルスが種をまたいで感染広がる。仮性狂犬病ウイルスは、オーエスキー病ウイルスとも言われ、狂犬病ウイルスの属するラブドウイルス科リッサウイルス属ではなくヘルペスウイルス科に入るウイルス。オーエスキー病は豚の感染症だが…

「4分の1の割合で子犬は生後8週以内で取引、母犬を見ることもない」問題を検討

子犬の取引時期が、成長後の健康や行動に影響を与える可能性が指摘されている。福祉のため推奨されるのは、生後8週以内は母犬と一緒にし、取引の際は母犬と一緒に行うこと。 実態を調べた結果、1844頭のうち461頭の子犬は生後8週間以内に取引され、8.1%の14…

狂犬病ウイルスは南米のコウモリのコミュニティーでどのように循環しているのか

狂犬病ウイルスは南米のコウモリのコミュニティーでどのように循環しているのか。フランス領ギアナにおいて、吸血コウモリの2つのコミュニティーを対象として、30種類1000匹ほどの複数種類のコウモリを4年間をかけて調べた。血清反応陽性率は0~20%。割合が…

米国獣医内科学会心臓病学心エコー委員会による経胸二次元心エコーの標準的な撮像法についての推奨(1993年)

米国獣医内科学会心臓病学心エコー委員会による経胸二次元心エコーの標準的な撮像法についての推奨(1993年)。 一貫性のある画像を得るためのトランスデューサーの位置は3つ(ウィンドウと呼ばれる)。右傍胸骨、左尾側(尖側)傍胸骨、左頭側傍胸骨となる…

家畜伝染病予防法の7月改正で家畜伝染病、届出伝染病の名称変更

家畜伝染病予防法が7月1日に改正され、家畜伝染病の名称変更。施行規則に定められる届出伝染病についても名称変更される。国際的な名称の使用実態、法定伝染病の名称が社会に与える影響が大きいことに加え、公益社団法人日本獣医学会、公益社団法人日本獣医…

MyD88を阻害する化合物4210が1型インターフェロンによる抗ウイルス作用を高める

MyD88阻害が1型インターフェロンによる抗ウイルス作用を高める。 コクサッキーウイルスB3、ベネズエラ馬脳炎ウイルス、マールブルグウイルス、合成二本鎖RNAアナログのPoly I:Cによる刺激が、シグナル伝達アダプタータンパク質MyD88を高めると分かってきてい…

子牛に対する初乳中の抗体の受動的移入についての総説

子牛に対する初乳中の抗体の受動的移入についての総説。子牛の健康にとって重要と見なされきた。いつ行うか、方法、どれくらいなど複数の要素が関連する。受動的移入に影響する要素のほか、移入による抗体の検査方法、失敗した場合の想定される死亡率への影…

米国獣医内科学会(American College of Veterinary Internal Medicine、ACVIM)による犬と猫の収縮期高血圧コンセンサス声明

米国獣医内科学会(American College of Veterinary Internal Medicine、ACVIM)による犬と猫の収縮期高血圧コンセンサス声明。エビデンスに基づきつつも、エビデンスが実態に反していたり、欠けていたりする場合には、専門知識により補っていく。2007年米国…

コロンビアの犬や猫が持つアルファコロナウイルス1型の分布

コロンビアの犬や猫が持つアルファコロナウイルス1型の分布。アルファコロナウイルス1型は、豚の伝染性胃腸炎ウイルス(TGEV)、猫のコロナウイルス(FCoV)、犬のコロナウイルス(CCoV)として重要。CCoVの1型は、FCoV1型と類似、CCoV2型はIIaとIIbに分かれ…

マラリア薬のメフロキンは、猫のコロナウイルス、猫のカリシウイルスの感染阻害に効果を発揮するか検証中

マラリア薬のメフロキンは、猫のコロナウイルス、猫のカリシウイルスの感染阻害に効果を発揮するか検証中。猫の血漿中のメフロキン濃度を測定。今後の研究に生かされるが、血漿中のタンパク質とメフロキンの結合を調べると、健常でも猫伝染性腹膜炎でも結合…

犬の超音波検査、心臓のMモード画像を体重や体表面積と相関させるための条件を考察

犬の超音波検査、心臓のMモード画像を体重や体表面積と相関させるための条件を考察。犬を対象としたMモードによる描出は、体重と体表面積との間に比例関係があるという仮定に基づいて行われている。3次元の分析結果からはこうした関係があるとは認められない…

GS-441524という薬剤が、猫の致死的な病気である伝染性腹膜炎に安全かつ、有効に使えそうであると報告

GS-441524という薬剤が、猫の致死的な病気である伝染性腹膜炎に安全かつ、有効に使えそうであると報告。2019年米国研究。 Pedersen NC, Perron M, Bannasch M, et al. Efficacy and safety of the nucleoside analog GS-441524 for treatment of cats with n…