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株式会社ステラ・メディックスが医療や健康、食品、美容、アニマルヘルスの論文情報を収集します

男性の健康

男性の健康

 男性の健康についての研究もさまざまな観点から研究が進められています。肥満や循環器、がんなどの病気にまつわる問題、前立腺、勃起障害や薄毛などの男性に目立つ問題など、幅広い領域についての研究を収集し、要約を記事としてアップデートしてまいります。

男性不妊の新たな要因、英国の研究グループが報告

www.youtube.com 重度の男性不妊症の原因となる新たな遺伝的メカニズムが特定された。両親のDNAが複製されるプロセスで発生する突然変異が、後年、男性に不妊症をもたらす可能性があることが発見された。男性不妊症の根本的な原因を解明するこの画期的な成果…

男性型脱毛症AGAをマイクロの針で治す、中国の研究グループが報告

男性型脱毛症(AGA)がパッチで治療可能になるかもしれない。このたび中国の研究グループが、酸化ストレスの緩和と血管新生の促進を同時に行うことができる「セリア・ナノザイム(CeNZ)」という酵素を組み込んだマイクロニードルパッチ「Ce-MNs」を設計し、…

幹細胞の代謝を調節することで抜け毛を防ぐ可能性があると示す研究

幹細胞の代謝を調節することで抜け毛を防ぐ可能性があると示す研究。 髪の成長を促す毛包幹細胞は、代謝状態を切り替えることで寿命を延ばすことができる可能性があると指摘。紫外線などにより皮膚などの組織はダメージを受け、組織の除去と再生をしている。…

去勢抵抗性前立腺がんにおけるエンザルタミドとビカルタミドを比較するSTRIVE試験の報告

去勢抵抗性前立腺がんにおけるエンザルタミドとビカルタミドを比較するSTRIVE試験の報告。 転移を伴わない去勢抵抗性前立腺がんの139人、転移を伴う257人を対象として、エンザルタミドとビカルタミドの有効性と安全性を比較。 一次エンドポイントは無増悪生…

転移を伴う前立腺がん患者を対象としてエンザルタミドとビカルタミドの有効性と安全性を比較するランダム化二重盲検フェーズ2臨床試験の結果

転移を伴う前立腺がん患者を対象としてエンザルタミドとビカルタミドの有効性と安全性を比較するランダム化二重盲検フェーズ2臨床試験の結果。 対象は転移を伴う去勢抵抗性前立腺がん。一次エンドポイントは無増悪生存期間。安全性も分析。 エンザルタミドグ…

転移を伴うホルモン感受性前立腺がんの男性を対象としたアンドロゲン除去療法の併用薬としてのエンザルタミドとプラセボを比較したランダム化フェーズ3試験、ARCHESの報告

転移を伴うホルモン感受性前立腺がんの男性を対象としたアンドロゲン除去療法の併用薬としてのエンザルタミドとプラセボを比較したランダム化フェーズ3試験、ARCHESの報告。 一次エンドポイントは画像診断による無増悪生存期間。エンザルタミドとアンドロゲ…

臨床現場で利用する成人男性の割礼のためのデバイス開発についての報告

臨床現場で利用する成人男性の割礼のためのデバイス開発についての報告。 サハラ以南の地域においてヒト免疫不全ウイルス(HIV)の感染予防に効果を示す割礼。課題はそれを実施できる人数を増やすこと。実施する施術者の訓練が進まないこと。より費用対効果…

前立腺がんの浸潤を促進するSmad7によるTGF-β誘導のc-JunとHDAC6の転写についての研究

前立腺がんの浸潤を促進するSmad7によるTGF-β誘導のc-JunとHDAC6の転写についての研究。 TGF-βは、がんの転移や浸潤に関連すると知られており、Smad7はTGF-βにより誘導され、Smad7が増えるとこの誘導も減っていくという仕組みがある。このたびSmad7が、TGF-β…

デバイスから発せられる光に夜間さらされていると精子の質が低下。眠気を感じている人では精子の質が低下しているとの報告

デバイスから発せられる光に夜間さらされていると精子の質が低下。眠気を感じている人では精子の質が低下しているとの報告 21歳~56歳の116人の男性から精液を採取し、精子の性質から生殖機能を評価した。精液の量、精子の濃度、精子の運動率、精子の全体数…

放射線の感受性を高めるPI3K、AKT、mTOR阻害の使用についての総説

放射線の感受性を高めるPI3K、AKT、mTOR阻害の使用についての総説。 放射線療法のがん治療での効果は、化学療法の有無によって変わる。PI3K、AKT、mTORのシグナル経路が活性化すると、放射線抵抗性が出現。 DNA二重鎖切断の修復や細胞増殖を阻害したり、アポ…

前立腺がんでのPI3K/AKT、PTEN/FOXO、ARシグナルの相互作用についての総説(2019年)

前立腺がんでのPI3K/AKT、PTEN/FOXO、ARシグナルの相互作用についての総説(2019年)。 PI3Kシグナル経路は、多くのがんにおいて活性化している。これにより栄養代謝、細胞増殖、生存、遊走、血管新生を制御して、腫瘍増殖を促す。 PI3K/AKTの活性化は、PTEN…

前立腺がんに対するCYP17阻害薬の研究についての総説(2016年)

前立腺がんに対するCYP17阻害薬の研究についての総説(2016年)。 アンドロゲンシグナルは前立腺がんの転移にとって重要で、転移を伴う前立腺がんにおいてはアンドロゲン除去療法や去勢治療が治療の軸になる。多くの場合、転移と伴う去勢抵抗性前立腺がんに…

前立腺がんの管理の新しい薬剤であるアパルタミドについての総説(2019年)

前立腺がんの管理の新しい薬剤であるアパルタミドについての総説(2019年)。 アンドロゲンの競合阻害剤で、リガンド結合ドメインに直接結合する。米国食品医薬品局が2018年に承認。無転移の去勢抵抗性前立腺がんを対象としたフェーズ3で無転移生存率は実薬4…

ダロルタミドの前立腺がんに対する有効性と安全性についての総説

ダロルタミドの前立腺がんに対する有効性と安全性についての総説。 PSA上昇しアンドロゲン除去療法で治療を受ける前立腺がんにおいては、その後に去勢抵抗性前立腺がんとなる可能性があり、転移が起こった場合には予後悪化が予想される。治療においては転移…

60~75歳の肥満(BMI30~40)の男女34人を対象に、超低糖質ダイエットの効果を検証

60~75歳の肥満(BMI30~40)の男女34人を対象に、超低糖質ダイエットの効果を検証。 超糖質ダイエットとは、エネルギーの摂取源の比率が、炭水化物10%未満、タンパク質25%、脂質65%超という割合とした食事。8週間継続し、低脂肪ダイエットのコントロール…

去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)の新たなバイオマーカーおよび治療標的の候補「ZBTB46」「SPDEF」「ETV6」などについての総説(2019年)

2019年総説。去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)の新たなバイオマーカーおよび治療標的の候補「ZBTB46」「SPDEF」「ETV6」などについての総説。 前立腺がんは、アンドロゲン受容体を標的とする「アンドロゲン除去療法(ADT)」が転移を伴う初回診断症例に行われて…

進行性の前立腺がんへのプレシジョンがん医療に向けて

2019年総説。進行性の前立腺がんへのプレシジョンがん医療に向けた進歩や課題の解説。 去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)は、治療法を左右する遺伝子や治療抵抗性メカニズムが判明している。例えば、DNA修復メカニズムに関係するBRCA2遺伝子の変異があると、ポリ…

去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)の抵抗性のメカニズムとは(2015年総説)

2015年総説。前立腺がんは現在でも20%ほどの男性で進行や転移が確認され、年3万人ほどが亡くなる。標準的治療は1972年にフジンズとホッジズが初めて導入して以来、男性ホルモン除去療法。問題は2~3年で抵抗性が表れることだが、なぜなのか。 抵抗性を示す…

ストレスや怒りは心不全を悪化させる恐れ

ストレスや怒りは心不全を悪化させる恐れがあると米国イェール大学を中心とした研究グループが報告した。 虚血性心筋症で心臓駆出能の低下した心不全24人(23人男性)を対象として、1日のストレス、怒り、負の感情を思い出してもらうアンケートに回答しても…

 インターミッテントファスティング(IMF)は体重を減らすために効果的だが、視床下部によるノルエピネフリン増加とニューロペプタイドY遺伝子発現の増加が起こる

インターミッテントファスティング(IMF)は体重を減らすために効果的だが、視床下部によるノルエピネフリン増加とニューロペプタイドY遺伝子発現の増加が起こる。短期的な体重減少に拮抗する変化がインターミッテントファスティングでは見られると考えられ…

1万5521人の健康な男性を対象に調べたペニスサイズの分布

1万5521人の健康な男性を対象に調べたペニスサイズの分布。複数の研究をまとめたシステマティックレビュー。平常時のサイズは9.16cm。ストレッチした状態のサイズは13.24cm。勃起時は13.12cm。平常時の周囲長は9.31cm、勃起時は11.66cm。2015年英国総説。 Ve…

オメガ3系不飽和脂肪酸と精子の質についての総説

オメガ3系不飽和脂肪酸は、精子の質にいかに影響するのか。精子の頭部や尾部にはオメガ3系不飽和脂肪酸が分布していると知られており、人では頭部に多く存在すると分かっている。脂質の摂取の仕方が精子にいかに影響するのか検証したところ、オメガ3系不飽和…

鳥肌を立てる細胞が、毛髪を生やす毛包幹細胞もコントロールしていた

鳥肌を立てる細胞が、毛髪を生やす毛包幹細胞もコントロールしていた。立毛筋と交感神経が組になって、毛包幹細胞の活動を調節している。もともと毛包幹細胞が、立毛筋と交感神経の「ニッチ」を作るが、成長すると逆に再生をコントロールするという関係。 Sh…

食事のパターン次第で、前立腺がんのリスクが低くなる

食事のパターン次第で、前立腺がんのリスクが低くなる。カナダモントリオールで、75歳以下の1991人の男性を調べた。63の食品についてのアンケートを実施。その後の前立腺がんとの関係について分析。対象となった男性の食品のパターンを、不健康から健康まで4…