気温の高い環境から乳牛の受胎能力が低下する原因とは。北半球だと6月から9月、南半球だと12月から3月、夏季不妊症と呼ばれる受胎能力の低下が起こると知られている。この背景として、気温、湿度、日照の関係、飼料摂取量の減少が指摘されている。それによる摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスの悪化も。さらに、視床下部ー下垂体ー卵巣系の不安定など。こうした要因によって、卵細胞、胚、黄体など質低下が起こると考えられる。2017年イタリア、スペイン、オーストラリア研究。
De Rensis F, Lopez-Gatius F, García-Ispierto I, Morini G, Scaramuzzi RJ. Causes of declining fertility in dairy cows during the warm season. Theriogenology. 2017;91:145-153. doi:10.1016/j.theriogenology.2016.12.024