乳牛の無症候性の子宮内膜炎の定義、診断、病理メカニズムについての考察。無症候性の子宮内膜炎は、子宮内膜を細胞学的に検査。子宮内の細胞掻爬、低容量の子宮内洗浄が行われ、その後の受胎に影響がでにくい低侵襲の方法が重要に。一般的な基準は、出産後の時間に応じ多形核細胞(PMN)の比率で5~18%。5%は出産後21~62日にすべての牛で閾値に。子宮内膜炎は卵の生存率や質に関係すると示されるが、受胎率については研究が進んでいるところで、サイトカインのmRNA発現の高さが関係すると見られる。特定の関係は強くはない。治療はセファピリンやPGF2αの子宮内注入が推奨。
Wagener K, Gabler C, Drillich M. A review of the ongoing discussion about definition, diagnosis and pathomechanism of subclinical endometritis in dairy cows. Theriogenology. 2017;94:21-30. doi:10.1016/j.theriogenology.2017.02.005