新型コロナウイルス感染症の室内感染についての考察。患者の2m以内の空気にはウイルスが存在すると報告されている。2μm以内の飛沫の中でウイルスが感染性を保つなどの発見から、エアロゾルでウイルスが感染するのは妥当と考えられるようになった。無症状でも感染者は吐く息や会話で飛沫を出し、感染を広げると考えられる。吐く息に含まれる粒子は、0.01μ~100μmまで分布。同時にさまざまなサイズの粒子が出ており、5μm以上の飛沫で感染というのは、実際にはより小さな粒子によるものである可能性がある。飛沫感染の根拠が増えている。換気をすることと、フィルターを使うこと、医療機関などは陰圧にする、エアロゾルを広げないような空調の調整をする、紫外線殺菌灯を使ったり、携帯の空気清浄機を使ったりする。N95のマスクを医療従事者は使う。こうした対策が必要になる。2020年米国研究。
Allen JG, Marr LC. Recognizing and controlling airborne transmission of SARS-CoV-2 in indoor environments. Indoor Air. 2020;30(4):557-558. doi:10.1111/ina.12697