74人を対象として大便のウイルスを詳細に分析。鼻咽頭スワブなどの呼吸器と大便の両方についての検査が連日行われた74人のうち、大便からウイルスを検出されたのは55%の41人。呼吸器と大便の両方からウイルスが検出されたグループを見ると、最初の症状が出た日を起点にすると、呼吸器からウイルスが検出された日数は平均16.7日。それに対して、大便は平均27.9日。呼吸器からウイルスが検出されなくなった日から数えて、大便にウイルスを排出し続けた日数が33日に及んだ人が存在。このほか症状が出た日から数えて47日後まで大便にウイルスが検出され続けた人もいる。感染拡大にとって大便が重要な意味を持つ可能性がある。ルーチンの大便からのPCRが、感染者に対しては強く推奨されると指摘。2020年中国研究。
Wu Y, Guo C, Tang L, et al. Prolonged presence of SARS-CoV-2 viral RNA in faecal samples. Lancet Gastroenterol Hepatol. 2020;5(5):434-435. doi:10.1016/S2468-1253(20)30083-2