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新型コロナウイルスに対するワクチン開発をSARSやMERSのワクチン開発から考える

新型コロナウイルスに対するワクチン開発をSARSやMERSのワクチン開発から考える。従来、SARSとMERSに対するワクチンの臨床試験はフェーズ1が5つ行われたが、新型コロナワクチンのベンチマークとなる情報は限られている。現行のBCG、DNA、RNA、不活化、タンパク質サブユニット、ウイルスベクターのワクチンプラットフォームが検証中。SARSとMERSワクチンの臨床試験を踏まえて検証。動物で見られた免疫反応は人ではそのまま当てはまるとは限らない。細胞性免疫と液性免疫の双方が重要になる。

不活化ワクチンはSARSやMERSで効果が長続きせず。DNAのプラットフォームは、SARSやMERSによってタンパク質との組み合わせによって免疫反応が底上げされた。SARSやMERSでのウイルスベクターのワクチンは、T細胞と中和抗体を引き出すが、中和抗体を引き出す能力が低い懸念もある。新型コロナウイルスでの同タイプワクチンの結果を見る限りは有望な候補。mRNAワクチンは、免疫反応を引き出す能力が高いとみられ、接種を受けた後の遺伝子変異のリスクが低いなどのメリットも想定される。他方法よりも優れているかはまだ不明。

さらに抗原提示細胞(APC)を使った手法は、がんの治療で検証されており、中国で行われている。BCGについては、結果を出す可能性はある。ポリオや麻疹のワクチンも非特異的な免疫効果を引き出す可能性はある。2020年8月カナダ、米国総説。

Al-Kassmy, J.; Pedersen, J.; Kobinger, G. Vaccine Candidates against Coronavirus Infections. Where Does COVID-19 Stand? Viruses 2020, 12, 861.

新型コロナウイルス感染症

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