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MyD88を阻害する化合物4210が1型インターフェロンによる抗ウイルス作用を高める

MyD88阻害が1型インターフェロンによる抗ウイルス作用を高める。

コクサッキーウイルスB3、ベネズエラ馬脳炎ウイルス、マールブルグウイルス、合成二本鎖RNAアナログのPoly I:Cによる刺激が、シグナル伝達アダプタータンパク質MyD88を高めると分かってきている。宿主の抗ウイルス作用を担う1型インターフェロンの反応を悪化させる。逆にMyD88の欠損は、1型インター下論を高めて、マウスの生存率を高める。

MyD88を阻害する化合物4210は、IRF3/IRF7を介して1型インターフェロンを増やし、ベネズエラ馬脳炎ウイルス、頭部馬脳炎ウイルス、エボラウイルス、リフトバレー熱ウイルス、ラッサウイルス、デング熱ウイルスを抑制する。こうした宿主標的治療として可能性がある。

2020年7月米国研究。

Saikh KU, Morazzani EM, Piper AE, Bakken RR, Glass PJ. A small molecule inhibitor of MyD88 exhibits broad spectrum antiviral activity by up regulation of type I interferon [published online ahead of print, 2020 Jul 2]. Antiviral Res. 2020;181:104854. doi:10.1016/j.antiviral.2020.104854

獣医学

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