株式会社ステラ・メディックス エビデンス ウェブサイト

株式会社ステラ・メディックスが医療や健康、食品、美容、アニマルヘルスの論文情報を収集します

急性骨髄性白血病について2016年のアップデート総説

2016年総説。急性骨髄性白血病は成人で一般的な白血病で、米国だけで年間2万人が発病。大規模な染色体の転座、遺伝子の突然変異によって、造血や細胞分化にかかわる変化につながり、未分化骨髄細胞が増加することになる。急性骨髄性白血病は遺伝子などの条件次第で病気のリスクも大幅に変わり、予後も大きく変わる。

遺伝子変異としては、FLT3-ITD、NMP1、CEBPAなどが同定されており、個別の予後の判定や管理に参考とされる。シタラビンとアントラサイクリンをベースにしたレジメンが治療の軸で、適用がある人には他家造血幹細胞の移植療法が行われる。高齢になるとこうした治療が難しく予後がよくないケースが多い。

2016年米国総説。

De Kouchkovsky I, Abdul-Hay M. 'Acute myeloid leukemia: a comprehensive review and 2016 update'. Blood Cancer J. 2016;6(7):e441. Published 2016 Jul 1. doi:10.1038/bcj.2016.50

科学

科学