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再発急性骨髄性白血病の治療についての総説

2020年総説。急性骨髄性白血病(AML)の再発は若年患者では4~5割、高年齢であればより高率で依然一般的な問題になる。

再発の予後は、そのタイミングと他家造血幹細胞移植(HSCT)が可能であるかにより変わってくる。AMLの骨髄細胞の遺伝子変異は頻繁に起きており、再発した場合もあらためて遺伝的な検査を行う。

臨床試験に加わるのは再発患者では最優先。以前に移植を受けていない場合は、サルベージ治療の上で他家造血幹細胞移植を目指す。既に移植を受けて再発した場合では、状態がよければ強化療法をした後に細胞治療(ドナーリンパ球輸注や再度の移植)を検討する。5年生存するのはせいぜい20%。合った治療がないケースではQOLを保った上での延命医療。初回治療次第で、メチル化阻害薬、低用量AraC、ヒドロキシウレアよる細胞減少療法を行う。

遺伝子変異の状況も踏まえつつ、治療選択も増えている。BCL-2阻害薬のほか、IDH阻害薬、FLT3阻害薬などの薬剤が使えるようになっている。遺伝子変異に合わせたプレシジョンメディシンが可能になってきている。さらに、二重特異性抗体やキメラ抗原受容体T細胞(CAR-T)療法などの開発も進む。

2020年6月ドイツ総説。

Thol F, Ganser A. Treatment of Relapsed Acute Myeloid Leukemia. Curr Treat Options Oncol. 2020;21(8):66. Published 2020 Jun 29. doi:10.1007/s11864-020-00765-5

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