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集団感染という選択肢はなく、若者を守るために努力すべきだとする寄稿

集団感染という選択肢はなく、若者を守るために努力すべきだとする寄稿が報告されている。

英国政府は国家の再開放を計画。2021年7月19日の「フリーダムデー」には、ほぼすべての制限が解除される予定としているが、この決定は危険であり、時期尚早だと反対を表明している。

集団免疫は、2021年7月19日までに合理的に予想されるよりもはるかに高いレベルのワクチン接種をしなければ達成できそうにないとしている。

英国保健長官は、2021年の夏季には1日の感染者数が10万人に達する可能性があると述べているとする。感染と死亡の関連性は弱まったかもしれないが、断ち切られたわけではなく、感染は急性疾患と長期疾患の両方において、依然として相当な罹患率を引き起こす可能性があると説明する。5つの懸念を表明する。

第一に、無制限の感染は、すでに大きな被害を受けているワクチンを接種していない子どもや若者に不均衡な影響を与えるとする。英国の全人口の51%が完全にワクチンを接種し、68%が部分的にワクチンを接種。未接種者の約20%が過去のSARS-CoV-2感染により保護されていると仮定しても、1700万人以上の人々がCOVID-19に対する保護を受けていないとする。

第二に、学校や子どもたちの間で高い感染率が続くと、教育に大きな支障をきたすとする。

第三に、予備的なモデルによると、政府の戦略は、ワクチン耐性を持つ亜種の出現につながる可能性があるとする。感染性の高いエスケープバリアントの拡散は、英国やワクチンへのアクセスが悪い他国の最も恵まれない人々に不均衡な影響を与えるとする。

第四に、医療サービスに大きな影響を与え、以前の感染の波からまだ回復していない医療スタッフを疲弊させるとする。

第5に、貧困層のコミュニティはCOVID-19にさらされやすく、そのリスクも高いため、最も弱い立場にある人々や疎外された人々に不均衡な影響を与え続け、不平等を深めることになるとする。

2021年7月19日の計画を中止するよう求めている。ワクチン接種をより広げてから緩和するよう求めている。

2021年7月、英国寄稿。

Gurdasani D, Drury J, Greenhalgh T, Griffin S, Haque Z, Hyde Z, Katzourakis A, McKee M, Michie S, Pagel C, Reicher S, Roberts A, West R, Yates C, Ziauddeen H. Mass infection is not an option: we must do more to protect our young. Lancet. 2021 Jul 7:S0140-6736(21)01589-0. doi: 10.1016/S0140-6736(21)01589-0. Epub ahead of print. PMID: 34245669.

新型コロナウイルス感染症

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