B.1.617.2(Delta)変異体に対するCovid-19ワクチンの有効性についての研究が報告されている。
BNT162b2およびChAdOx1 nCoV-19ワクチンの有効性について分析している。デルタバリアントが流行し始めた期間に、デルタバリアントまたは優勢株(B.1.1.7、またはアルファバリアント)による症候性疾患に対するワクチン接種の効果を推定。
ワクチン(BNT162b2またはChAdOx1 nCoV-19)を1回接種した後の効果はα変異体の人(48.7%)に比べ,δ変異体の人(30.7%)で有意に低かった。
BNT162b2ワクチンでは2回接種時の有効性はα変異型の人で93.7%、δ変異型の人で88.0%。ChAdOx1 nCoV-19ワクチンでは2回接種時の有効性はα変異型の人で74.5%、δ変異型の人で67.0%。
ワクチンを2回接種した後、アルファ型と比較してデルタ型ではワクチン効果にわずかな差しか認められなかったと結論。
2021年7月、英国研究。
Lopez Bernal J, Andrews N, Gower C, Gallagher E, Simmons R, Thelwall S, Stowe J, Tessier E, Groves N, Dabrera G, Myers R, Campbell CNJ, Amirthalingam G, Edmunds M, Zambon M, Brown KE, Hopkins S, Chand M, Ramsay M. Effectiveness of Covid-19 Vaccines against the B.1.617.2 (Delta) Variant. N Engl J Med. 2021 Jul 21. doi: 10.1056/NEJMoa2108891. Epub ahead of print. PMID: 34289274.