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mRNAワクチン接種者の新型コロナウイルス感染はスパイクE484Kをコードするウイルスに偏るとする査読前研究

mRNAワクチン接種者の新型コロナウイルス感染はスパイクE484Kをコードするウイルスに偏るとする査読前研究が報告されている。呼吸器系の抗ウイルスIgGレベルに相関して感染性ウイルス量が減少するとしている。

133検体を検証。24検体は配列決定に失敗。リピートPCRでウイルス量が陰性または非常に低い値を示す。このほか109検体のうち、68検体(62.4%)は症状のある感染症。11検体(10.1%)はCOVID-19で入院。2検体(1.8%)はICUへの入院が必要。関連する死亡率はなかった。

優勢なウイルスバリアントはα(B.1.1.7)。系統B.1.526とアミノ酸変化E484Kとの間に有意な関連。E484Kとワクチン接種後の陽性との間に有意な関連。

ワクチン接種者の呼吸器検体では、細胞培養における感染性ウイルスの回収率が有意に低下。細胞障害が初めて現れるまでの時間が遅延。

2021年7月、米国査読前論文。

Mostafa HH, Luo CH, Morris CP, Li M, Swanson NJ, Amadi A, Gallagher N, Pekosz A. SARS-CoV-2 Infections in mRNA Vaccinated Individuals are Biased for Viruses Encoding Spike E484K and Associated with Reduced Infectious Virus Loads that Correlate with Respiratory Antiviral IgG levels. medRxiv [Preprint]. 2021 Jul 7:2021.07.05.21259105. doi: 10.1101/2021.07.05.21259105. PMID: 34268528; PMCID: PMC8282117.

新型コロナウイルス感染症

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