不健康な食べ物の手がかりに対処する方法を子供たちに教えることで子どもたちの食事摂取量を効果的に改善し、子供の肥満に対処するために開発された本格的な健康ゲームのクラスターランダム化無作為試験が実施された。
オランダ、ラドバウド大学の研究グループが、モバイルヘルス専門誌『JMIR Serious Games』9月に発表した。
子供の肥満にゲームを活用
現代、子供の肥満は最も深刻な健康問題の一つとなっており、子どもたちの食事摂取量を効果的に改善するための革新的な方法を開発および検証する必要がある。本格的な健康ゲームを使って、膨大な数の不健康な食べ物の手がかりに対処する方法を効果的に子供たちに教えるができる。
このたび、研究チームはシリアスな健康コンピュータゲームが、幼児の食行動や健康的な食品と不健康な食品に対する態度に与える影響を調べるために、グループ間設計のクラスターランダム化無作為試験(n=157、8-12歳)。を実施した。
実験に参加した子どもは健康的なライフスタイルを促進するゲームをプレイするか、通常の授業に参加してゲームをプレイしないかのいずれかを選択した。ゲームは研究者たちと協力して開発されたもので、実験を行う前に子どもたちのグループで繰り返しパイロットテストが行われた。
ゲームを開始して1週間後、スナック菓子に対する態度と実際の摂取量(子どもたちは果物やエネルギー密度の高いスナック菓子を自由に食べることができる)を評価した。
課題はゲームの効果的な活用方法
こうして判明したのは、本格的な健康ゲームをプレイすることは、子供たちの果物やエネルギー密度の高いスナックに対する態度や、果物やエネルギー密度の低いスナックの摂取量に影響を与えないことだった。その後行われたベイズ解析もこの結果を裏付けた。
本格的な健康ゲームは、行動変容のための効果的な介入手段となる可能性があると考えられている。しかし、今回の研究結果では、態度や食行動に効果が見られなかった。そのため、研究チームは本格的な健康ゲームを効果的に活用するためには、ゲームをカスタマイズすることが重要であることと強調している。